新規就農のススメ

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直売所は安心安全か②

直売所は安心安全か①の続きです。
直売所の次の問題としては、壊滅的な生産者不足です。前回で直売所での仕入れ商品が増えていると言う話をしましたが、その背景には地元の生産物を入れたくても、生産者がいないのです。事実、私の地元でも、何人もの農家が高年齢化で直売所に商品を卸せなくなりました。直売所は平均で300人ぐらい会員が存在しますが、実際にコンスタントに商品を出しているのは、100人いないと言われてます。少ないときは50人以下です。これだけではとてもじゃありませんが、店を維持していけません。生産者は商品が無ければ出さないだけで済みますが、直売所はそういうわけにはいきません。定休日以外は常時開けておかないと、お客が離れます。開けてますと人件費から高熱費ま経費がかかります。そこで棚を開けておくワケにはいかず、常時商品があるように、仕入れに走るわけです。いくら地産地消といっても、いつ行っても商品が無ければお客は来なくなりますから。
 直売所が全国に出来はじめた頃は、まだ65歳~70歳ぐらいの農家がそこそこ残ってました。しかしそれから20年近く経ちました。するとどうでしょう。生産者はどんどんいなくなる、しかも超が付くほどの不景気、大手安売りスーパーの進出。もう直売所の生き残る道は、ほとんどないでしょう。ここまで生産者が減ってしまって、仕入れに頼るなら、単なる八百屋と変わらないのですから。
 私は一度直売所同士の話し合いで、各直売所の経営者にこのような質問をしたことがあります。「直売所の命とも言える生産者が、これからますます減っていきます。それに対して経営者は一体どのような考えを持っているのか聞かせて下さい」と。この質問に対して直売所の経営者は5人近くいて、誰も答えられませんでした。直売所の経営者でこの状態。日本の農業はもう終わったな。
 新鮮でもなく安全でもない直売所。これからどこに行くのやら。
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