補助金に頼りすぎない

2014.05.21(17:52)

農業に就くとあらゆる助成金や、補助金があることに気付きます。新規就農も例に漏れずお世話になる人は多いでしょう。私は以前「補助金など貰えるモノは、貰っとけばいい」と考えていました。特に新規就農は農業としての開店資金に困る事が多いので、どうしても借り入れたくなる気持ちは、大いに分かります。しかし、そのリスク、デメリットを考えておかないと、後々大変なことになるでしょう。 農資材、機械を購入するには結構な金額が掛かります。農業関係の資材は基本ボッタクリ価格なので、資金不足は現・新農家に関係なく大いに頭を悩ませる要因のトップとも言えるでしょう。一般のサラリーマンには無い魅力的な補助金が農家には多数用意されています。それらを前にして、そのお金に手を出さないというのは、かなりの精神力と将来的な見通しがないと難しいでしょう。かくいう私も新規就農したときに、新規就農援助金?新規就農交付金だったかな・・・?まあ、どっちでもいいですが、とにかくその補助金を申請しました。準備金もあんまりなかったし、その頃はハウスが儲かると盲信していたので、資金が必要でした。しかしなんやかんやでそれは貰えなくなり、少ない自己資金で始める事になりました。まあ、それが結果的に大いにプラスになったんですがね。今でももし補助金が降りて、ごっついハウスを建てていたらと考えると、なかなかぞっとします。行政や振興センター、農協に踊らされて、それらに意のままの農家に爆進するところでした。こういう補助金は借りて、はいおしまいじゃあないんですよね。その後も経営なんたら書を出せとか、こちらの作物をやれとか、もっと規模を拡大するために更にでかい借金をしろとか、内政干渉いいとこです。つまるとこ相手に金を借りるという弱みを作るため、そういう面倒くさい事柄を聞き入れなくてはなりません。最初は右も左も分からないので素直に聞きますが、年数が経つにつれて、自分で好きに自由にやりたいという独立心が湧きます。その時にも回りの存在がかなり邪魔になります。
 そしてもう一つのデメリットは、借りる金額の大小かかわらず、そのお金に対して依存心が発生します。返さなくても良い、補助金だとしてもそれらが永遠に出ることはありません。数年後、それが出なくなった時、自分の農業経営は通常通り運営できますか?一度そういう甘い汁を吸うと、人間はそこから離れられなくなります。生活保護や、保護された野生動物のように。勘違いする人も多いですが、農業といっても自営業です。特別職ではありません。補助金を受け取ると引き替えに、農家にとって大事な自立心を失う気がします。それは新規就農にとって致命的なモノではないでしょうか。
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コメント
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【2014/05/22 02:46】 | # | [edit]
> ハルさん。
まあ、実家が農家なら極端な話、明日にでも就農できるので、通常な新規就農と違いかなり楽なのは確かです。別段準備する事は無いと思います。ご両親にお話するのは、色々事情がおありでしょうから、ハルさんに任せるとして、もし継ぐのでしたらこれからの農業経営をどうするのか考えておいたほうがいいかもしれませんね。あと、農業はどうしたってスーパー体力仕事なので身体面を強化しておくといいかな。結婚はされていますか?
 
そして39歳というご年齢なら農業に骨を埋めるという覚悟でよろしいでしょうか?農業はこれから面白いですよ。ライバルは高齢化でバンバンいなくなるし、農協は解体しそうだし、年金の受給が75歳からになりそうだし。消費税はムリムリ上がるし。生産者の時代が来ますよー。農業なら定年は無いし、税金控除も半端ないし、衣食住にかかるお金はほぼ無いし、家賃も住宅ローンも、通勤も無し。自分の販売方法さえ確立できれば、地方公務員に勝る、最強職業にもなるかも?まあ、どんな地方でもネットがあればなんとかなりますしね。私は都会で商品は売りますが、住みたいとは1ミリも思いませんね。というか家にあんなお金を掛けるのがまず無理。家賃もアホ高すぎ。住宅ローンはムダ中の無駄。どうせ日本の地価は東京オリンピックがピークなので、それ以降に山と古民家を100万ぐらいで購入したいと考えています。農家なら固定資産税もほとんど取られないですし。
【2014/05/22 18:16】 | 百姓 参之介 #- | [edit]
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【2014/05/22 23:56】 | # | [edit]
>ハルさん。
ご結婚されてましたか。しかもお子さんあり。ということは一家で実家に。両親と同居かな?それとも仕事場になる畑に通うのでしょうか。奥さんも就農されますか、それとも別に仕事を持つのか。就農するといっても何に就農するのか。畑作、米作、施設、畜産等色々あります。そこらを教えて下さると、ありがたいです。

研修についてはこのブログで散々書いてますので、それを参照にして下さい。私はハルさんの年齢を考えても悠長に研修をしているヒマは無いと思います。ご両親が農業をされているなら、直に両親から教わり、且つ自分流に昇華させていくのが一番効率がいいです。研修はあくまで研修です。実戦に勝る研修はありえません。まだお仕事をされているそうなので、ソレを辞めて就農するとなると、かなり年齢的にシビアです。10年経つとハルさんは50歳、つまりそこまでに自分の農業経営を軌道に乗せないと、かなりマズイです。就農を希望するならなるべく急いだほうがいいです。私なりの就農可能年齢は35歳ぐらいまでです。それはいくら農業に定年が無いとはいえ、所詮肉体仕事なので。


農協解体は今の政府が、アメリカの意向で推進しているので、まだ決まってはいません。まあ、昔の郵政解体みたいなもんですね。ですが今度の選挙にこれを公約にしようとする動きが見られます。

家賃、住宅ローン無しは、実家を引き継いだ場合ですな。もし継がなくても、地方の家の値段は都会に比べられないほど安いので、一括購入できるでしょう。 
【2014/05/25 17:46】 | 百姓 参之介 #- | [edit]
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