新規就農のススメ

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枝豆を作る

枝豆は夏の風物詩の一つともとれる作物です。栽培も容易で、全国幅広く栽培されています。今回は前々から「作り方を教えてほしい」という要望に応えまして、栽培法を細かく書いていきたいと思います。まずは基本的なことですが、結構皆知らないのは、枝豆というのは大豆と同じ作物であり、枝豆という品種が特別にあるワケではありません。「そんなん知ってるわ、ボケ」と怒られそうですが、一般の方で知らない人がほとんどですし、新規就農の方で知らない方も微妙にいます。枝豆がしっかり熟れて乾燥すると、豆腐や、納豆とかの原料、大豆になります。そこんとこを理解すれば、種の蒔き時期も、収穫時期も分かりやすいと思います。
枝豆は元々、飢饉作物ですので根本的には凄まじく強靭です。なので、基本粗放栽培で充分です。直播き、マルチ無し、農薬無し、化学肥料無し、元肥無し、追肥無しです。一番肝心な種を蒔く時期は、かなりの高温が必要とするため、6月中旬~7月一杯です。決して4月や5月に蒔かないでください。早蒔き露地ですとほぼ100%発芽しません。これさえ間違わなければ、あとは蒔きっぱなしです。特におすすめ時期は6月ですね。水の心配が無い時期なので。7月に入り梅雨明けしてしまうと水やりが心配になりますからね。雑草の処理を適度にすれば収穫まですることは、なんもありません。種はなるべく市販のは避けましょう。大手メーカーのもダメです。アレらは基本化学肥料と、農薬使用をベースにしているため、無農薬でやろうとすると、大体病害虫が大発生して失敗します。なので、なんとか在来種を手に入れましょう。在来種は、その土地に馴染んでいいるため、強靭で、種取りもできるので、非常に便利です。初年度は収量は微妙ですが、次年度は土地に慣れてきて、生産量が爆増します。
 肥料がいらないのは、前にも書いたとおり、マメ科は空気中から自分で窒素を取り入れ、根に貯蓄します。そのせいか土壌に肥料分が強いと、実が付きにくくなり、枝ばっかり伸びるハメになります。枝豆が飢饉作物と言われるのはこういう、逞しさがあるからとも言えます。水やりもほとんどいりません。真夏の乾きもヘでもありません。マメ科の根は目に見えないぐらいの、細かい根を地中深くに張ってますので、そこから水を吸い上げてます。
 植え付け間隔は、列間60~70センチ、株間は30センチぐらいです。一穴に2粒~3粒蒔きます。間引きはしません。土寄せもなしです。収穫時期は10月中旬~11月上旬です。枝豆の最大の欠点は収穫が非常に面倒臭いことです。あの細かい実をいちいち切り離さなくてはなりません。アレを想像すると気が滅入りますな。機械的な装置もありますが、その機械の値段が60万近くします。1haぐらい作付しないと、元が取れません。すんごい単純な機械なんですけどね。
 枝豆が夏の風物詩になってしまったのは、ビール会社との宣伝によるもが大きくあります。本当は秋の名物なんですが・・・。いつのまにか夏の作物になってしまいました。そう言う意味ではトマトに近いものがあります。

※種まきしてからの、鳥害の被害があるそうなので、そこらへんもご留意を。
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2 Comments

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2013/05/26 (Sun) 14:32 | EDIT | REPLY |   

百姓 参之介  

Re: はじめまして

> 北林直也さん
資金はあればあるほど困りませんが、それが農業で成功するポイントにはなりません。39歳ということですが、少し年齢的にはキツい気がします。農業はなんだかんだで力仕事です。精神的にも体力的にもかなりキツイです。
何度も書きますが、新規就農の5年間はほぼ収入がありません。青年就農給付金というのもありますが、あんまり頼りにはなりません。39歳で就農という事は農業で生計を立て、失敗したら後戻りはできない年齢です。それこそクビを括る覚悟が必要になります。結婚されているなら、奥さんやご両親、知人とよく相談してから決めて下さい。勢いで就農しないように。

私の農法はほとんど独学です。色んな本や参考書を元に今の農法にたどり着きました。ですが私の農法はあくまで、私のやりやすい農法なので、それが他の人に当てハマるかは微妙です。絵や音楽と一緒で、最初は模倣しつつ、自分のやり方を確立して下さい。


2013/05/27 (Mon) 20:55 | EDIT | REPLY |   

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