新規就農のススメ

ARTICLE PAGE

堆肥についてもう少し細かく②

一昔前、と言ってもそんな大昔ではありません。トラクターなどの農機械がまだそこまで普及していなく、化成肥料や農薬もまだまだ日本に入り始めていた、そう1950年頃の話です。この頃は機械が無い分ほとんど、農作業といえば人力でした。肥料も化学肥料が無いので、当然堆肥を使います。もちろん動物堆肥(人糞含む)を多く使います。草木灰や腐葉土もありましたが、いかんせん量が足りなく、どうしても動物性堆肥に頼ざるを得ません。畜産は現在の農業界のように、ここまで盛んではありませんでしたが、それでも動物堆肥は手に入りやすかったらしいです。
 さて、その堆肥をその時代の農家さん達はどう畑に使ったのでしょうか?そして、どうやって畑に鋤込んだのでしょうか。
トラクターなどは存在しなく、土を耕すといったら、農耕馬か農耕牛ぐらい?それか人力ですな。トラクターは20~30馬力以上。つまり馬20頭分以上の力となります。その力があったら、そりゃあ深く掘れますよ。対して馬1頭で掘れる、耕せる深さなんて、トラクターと比べようもありません。せいぜい畑の表面を削るぐらいの深耕度だったはずです。
 そういうことを考慮しますと、ちょっと前までは堆肥はほとんど土の中に入れていなかったということになります。これから作付する畑に堆肥を撒き、1~2週間以上時間を置いてから、少し耕したり、作物を植えたり、種まきをする。奇しくも、今現在の私の農法と同じということになります。そして堆肥の発行具合ですが、あの頃は肥溜めや、肥桶を、畑の側に作っておき、ソレを直接撒くというシーンがその当時の記録フイルムなどに写っているのを見た覚えがありますし、私の祖父が若い頃、実際ソレをやっていて、当時の母がエライ臭ったと言っていました。その肥は土なんか被せなくて、ただ撒く、それだけだったそうです。それでも色々な作物がモリモリ採れたそうですから、侮れません。肥溜めなんて発酵しているのは空気に触れているのは僅かな部分だけ、中身は未熟どころの話ではないはずです。まあ、切り返ししようにも、重機が無いので無理な問題ですが。以上これらの事をまとめますと、結局堆肥は完熟である必要性が無いということになります。ちなみに私は過去の農法が全て正しいとは、思っていません。ただ私は、より効率的に人件費や費用をかけずに、農業を営む上でどうしたらいいかと試行錯誤したら、皮肉にもこのような前時代的な農法になったわけです。別に現農法をdisってるワケではありません。
 話を戻します。では、何故堆肥を土中に鋤込むような農法になっていったかというと、トラクターの普及も関係していますが、化学肥料が日本の農業に大量に入り込んできたのも関係しています。そして堆肥が完熟である必要もソコにあります。

続きます。
スポンサーサイト

2 Comments

daojia  

参之介さんの農法は、炭素循環農法に近いようにも思われますが、いかがでしょうか?以前、現代農業にも特集されていた農法なのですが。

続きを楽しみにしております。

2013/02/12 (Tue) 21:14 | EDIT | REPLY |   

百姓 参之介  

Re: タイトルなし

>daojiaさん。
炭素循環農法?今始めて耳にする言葉ですが・・・。おおっと、ネットで調べたら、ありました。ザーと読みましたが、そうですね、私の農法はソレに近いですね。なるほど、気にしたことはなかったのですが、奇しくも同じ形(農法?)になるもんですね。ありがとうございます。これで、私の農法を説明しやすくなります。

2013/02/20 (Wed) 16:52 | EDIT | REPLY |   

Post a comment