新規就農のススメ

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売れる作物だけを作る

今の時期、春キャベツが全国的にピークでどこの小売店でも安売り、投げ売りをしています。安いトコで、1玉50円くらい?直売所でも100~120円ぐらいでしょうか。これだと生産者が受け取る金額は、ごく僅かで、儲けなんて無いに等しいのではないでしょうか。この状況を見ると前も書いた気がしますが、なんでここまで安くなるのが、儲けにならないのが分かっているはずなのに、作付するのでしょう?
そりゃあ消費者は安ければそれに越したことはありませんが、生産者はたまりませんわ。特に春キャベツはどうしても気温が高い時期に栽培するので、虫がゴマンと押し寄せます。ソレを抑えるために農薬をゴッチャリ撒きます。そう、3日に1回ぐらいのペースで。そんだけ農薬代をかけて、肥料代もかかって、お店では100円での大安売り。
 いつもいつもいつも、野菜が山積みになると、私は考えてしまいます。「作物は惰性で作るモノではない」と。確かにその作物に対して適切な季節を迎えれば、種を蒔きたくなる気持ちは分かりますが、金にならないのでは本末転倒です。よくよく私は聞かれます。「なんで春キャベツやこの時期の葉物を作らないんですか?」とね。答えはいつも簡単「手間がエライかかる割には、実入りが少ない、要するにお金にならないから」。すると質問者はもう一つ私に尋ねます。「ではこの時期収入が無いのでは?」そうです。作らないのですから当然収入はありません。しかし収入が無いといっても一月ぐらいで、その後はちゃんと収入があります。サラリーマンのように毎月収入があるのは魅力ですが、私たちはあくまで生き物を相手にするので、収入が多少不安定なのは致し方無いことです。ですから、その収入が無い月の分を、他の月でガッチリ儲ければいいわけです。
 私はほぼ一人で畑を管理しているので、余計な作物が増えれば増えるほど、作業に時間が取られ、他の作物への管理がおろそかになります。特にこの時期は儲けのデカイ夏野菜に手間をとられまくっていますし、雑草が天元突破で伸びる時期です。そんなところに安っすい作物なんてやってられませんわ。私たち専業農家です。言い換えればプロなんです。家庭菜園とはワケが違います。それを踏まえれば自ずと分かると思うのですが・・・。
 まあ、キャベツでもキチンと多少高額で大量に捌ければ話は別ですが、この現状を見る限り厳しいかな。


では、売れる作物とはなんぞや?その話は次回にでも。
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