新規就農のススメ

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跡継ぎ農家って

 この前千葉県の農家の若い人達が集まるという会合に顔を出したのですが、その席は新規就農者など皆無で私だけでした。その中の話で、作物の売り先の話を色々聞いたのですが、参加しているほとんどの農家が新しい売り先を開拓しようと言う気構えが無いのがガッツリ分かりました。参加している農家は米農家がほとんどですから、当然今の米の買い取り価格が安すぎて許せないらしく文句を言うのですが、それ以上の事は全然話しません。つまり安すぎるのなら、どうしたら高く売れるか、それを考えなくてはいけません。なのに、話す事と言ったら国の農政批判ばっかり。現状をどう打開していくかは誰も考えていないようです。しかも共同畑を作り、皆で作物を育てて売り上げは皆で均等に分けようということを言い始めました。そんな他人の畑を耕す余裕があるなら、自分の畑をフルに使って売り上げを1円でも伸ばすことを考えればいいのに、アホなことばっかり言ってます。ていうか、それくらい跡継ぎ農家は余裕があるのですね。私なんかは自分の事で精一杯ですが、跡継ぎ農家は人の畑をボランティアで耕す事が出来るぐらい暇と時間があるみたいです。なんか私と彼らの間には、微妙な壁?があるような気がします。彼らは親から土地、職、施設、金、権威、売り先、その他諸々そのまま貰えます。つまり親からスライドしていくだけで良いのです。私みたいに躍起になって農業をやらなくても構わないのです。考えてみれば、これほど楽な事はありません。だから彼らは新しい事に挑むことを極端に嫌います。怖いのです。自分の知らない世界を見るのをです。このまま親の言うことを聞いてればのんべんだらりと暮らせますから。しかし、今まではともかく。これからの時代はそれを許してくれないでしょう。現在日本は猛烈な不景気に突入します。その時今までの農業のやり方で生き残れるかどうか。ガンダムではないですが「君は生き延びることが出来るか?」。
 
 テレビや雑誌で少し頑張ってる農家が良く特集されます。確かにその人達は自分のビジョンを明確に持ち、必死に頑張っています。でもそれはテレビや雑誌に載る程の事でしょうか?サラリーマンの人達は普通にそれくらいのことを実行している人がゴマンといるような気がします。だけど農家はそのクラスで仕事をやってる人が極端に少ないのでしょう。まるでツチノコように希少価値があるようなカンジで。だから少しでも目立つ変わったことをすると、凄く目立ちます。それくらい現存の農家は人材が乏しいのでしょう。
 「農業は儲からない」。ではなぜ儲かる農業にしないのか?彼らは国政、天候を隠れ蓑にし言い訳をを繰り返します。上手く作物が採れた時は自分の手柄でも、不作の時は胸を張って天候に責任を押しつけます。農業はそれが許されるのです。だから進みませんし、何も変わりません。そして跡継ぎ農家は都会に出たことも、社会で働いたこともほとんどありません。そして彼らも前に進みません。この状況で自給率がどうとか、農業がどうとか言ってもしょうがないような気が。まあ私は私の手が届く範囲で動きます。彼らは何も助けてくれませんし、動きません。自分で精一杯やるしかありません。
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