新規就農のススメ

ARTICLE PAGE

農業をはじめよう

 一昨年のリーマンショックから始まり、日本の不況はまだまだ終わりが見えません。一説によると、不況はまだ序曲の段階で、不況の本番はまだこれからという話もあります。大卒の就職率も60%以下になり、高卒となると40%以下です。その中で農業をやりたいという若者もちらほら現れ、マスコミによると農業ブームが到来しているという噂もあります。じゃあ農業を始めるにはどうしたらいいか?
 医者や弁護士になるなら国家試験を受ける。公務員もそうです。しかし農業、漁業に関してはまったく分かりません。学校では教わった事もないですし、知っている人もほとんどいないはずです。これを詳しく書くと農地法の問題も出てきますので、長くなるので別の機会に。
 さあそれでは農業を目指そうと行動を起こす前に、いろいろと考えてみましょう。

①まず本当に農業をやりたいのかどうか
 農業は思いつきだけで始めると、超苦労します。農業はサラリーマンと違い、定給も定休もありません。モノを作ってナンボですので、最初の3~4年はマジで無収入です。しかも基本的に肉体労働、単純作業の繰り返しですので、飽きっぽい人にはキツイです。技術習得に3年はかかります。作物は年1毛作が基本ですので、失敗したらまた来年です。

②結婚しているか
 農業はかなり寂しいです。畑は大体一人ですので、話し相手は鳥か近くの年寄りしかいません。家に帰っても一人だとウサギみたいに孤独死しそうです。奥さんがいれば、作業を手伝ってもらったり、手伝わなくても家にいるわけですから、かなり違います。まあ農作業自体が1人だと超絶苦しいので、そこんとこよろしく。

③貯金はあるか 先ほども書いたように、3~4年は収入が見込めませんので、最低300~500万は必要です。まあ選ぶ農業によってかなり違いはありますが。ちなみに米農業だと2000万、畜産だと1億ぐらいです。ちょい昔なら国や県がガッツリ補助金を出してくれたのですが、今は審査がシャレにならないくらい厳しくなり、地方財政も破綻寸前なので、まず出してくれません。なので、当面の生活資金プラス必要経費としてこれくらいは。

④年齢は?
 よく定年期就農とか聞きますが、全く農家として戦力にならないので、50才以上の方は家庭菜園程度でがんばってください。これは差別や嫌味でなく、農業は技術習得に最低5年はかかります。その時点ですでに55才、10年たったら65才。もう引退の年です。ですので、せめて30代までと考えて良いでしょう。本当は20代がよいのですが・・・。もし農業がダメでも20代なら転職可能ですから。

⑤免許は持っているか?
 田舎は電車やバスがほとんどありません。なので車がないと生活できません。スーパーやコンビニも歩いて行ける距離にはありません。もし免許がないなら、すぐ教習所に通い、免許を取りましょう。できたらオートマ限定でなくマニュアルにしましょう。トラクターなどの農業機械はマニュアルが多いですので。

⑥農業をビジネスとして考えること
 よく聞く話ですが、「都会の生活や人間関係に疲れたので、農業をやりつつ田舎暮らしをしたい」という考えだと、まず成功しませんし、長続きしません。そのような事を思っている人は、農業で暮らすことをなにか勘違いしている節があります。「農業仲間(友達?)をたくさん作り、時給自足で楽しく暮らしたい。」確かに農業を営む上で農業仲間は大切な存在です。しかし、仲間を作る事に集中して本来の仕事を忘れてもどうしようもありません。ちなみに本当に自分が困っているときに助けてくれるのは、家族だけ(例外もあります)なので、あんまり回りに期待しないように。それから自給自足といっても、現金は超必要です。なので仙人みたいな暮らしをしない限り、自給自足で生活するのは苦しいでしょう。ましてや都会の生活に慣れ親しんでると、まず無理です。それよりも売れる作物をキチッと作り、どんどん売って生活費を稼ぎましょう。農業は特別な職業でなく、サラリーマンと同じように「仕事をやるんだ」という気持ちで。
 農業は人間関係が、ある意味都会以上に複雑なので、人間関係が苦手な人はお勧めできません。都会での人間関係が「深く狭い」なら、田舎は「浅く広い」ので、微妙です。

以上のことを頭に入れて、それでも農業をやりたい!と、気合の入った方は次の、「農業の良いところ・悪いところ」を参考にしてください。
 
スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment