農家がいなくなる日

2016.10.30(18:20)

1990年から今年度の間に農家が爆減したと、農水省から発表されました。具体的な数でいうと480万人いた農家がどどんと192万人まで減ったそうです。ということは25年間経っただけで、480-192=288万人も農業から離れたことになります。これは多分兼業農家を含んだ数ですから、実際専業農家のみでカウントしたら、既に現存の農家は30万人いないんじゃあないかな?それで現農家の平均年齢が65歳と公表されていますが、これも微妙ですよね。私が農業を始める20年前ぐらいから、農家の高齢化~、後継ぎが~、平均年齢が65歳~と言われ続けてますがね。おかしいな。アレか、農家は65歳以上になると、歳を取らなくなるのかね?それとも不老不死かなんかか。どうにも大本営発表臭いですな。私の周りでは少なくとも65歳なんて若い農家はいねえ。というか専業農家(私含めて2人)がほとんどいない。TPPがどうのこうの前にこの国の農業がもたなそうなですが、それは。

 農業がここまでダメになった理由は、農協が~とか、補助金が~とか、農政が~とか、GHQの戦後体制が~とかありますが、大きな要因の一つは産業構造の変化ですね。第一次産業から変化。不安定な天候を商売にする産業から、確実的に商売になる、工業やサービス業へ。これは戦前から始まっていて、既に1960年代から、地方から人がいなくなり、農業は衰退すると言われ続けていました。それなのにこの国はなんも手を打ってきませんでした。農家や地方を黙らす、ごまかすための無駄な補助金漬け。私は農業に対する補助金を全否定しているわけではありません。農業先進国と言われる諸外国のほとんどが農家の収入に対する補助金が90%を超えています。これは、日本のようにただバラまき、補助金漬けにして、農家をダメにした減反政策のようなファッキン農政ではなく、自国の農業を守るための補助金は絶対に必要です。人は安きに流れます。働かないでお金をくれるなら誰だって、その流れに乗るでしょう。それをこの国は戦後今までやってきたのですから、今更手遅れどころではありませんよね。

 昨今のなかなか戻らない野菜高騰は、天候のせいだけではないと私は考えています。農家の大幅な減少、それと、ハウス栽培や促成栽培のしすぎで、日本全国採れる時期が重なってしまったのもあるでしょう。日本は南は沖縄から、北は北海道まで、細く長い列島です。気候もそれぞれ違います。それなのにここまで画一的な農業になってしまい、現在の状況があると思われます。まあ、トマトの旬がいつの間にか、夏から春に変わったぐらいですからね。ちょっとした本にも、トマトの旬は春と書かれています。しかないっちゃあ仕方ないですな。夏に収穫する農家はほとんどいませんからね。

 急に農協叩きが始まりましたが、農協潰してもこの国の農業復活は、まず無いでしょう。若い人が農業に就きやすくする為の法整備や、一番苦労する農地取得問題をどうにかしてくれないと、根本的な解決にはならないでしょう。兼業農家というわけの分からない存在を許している限り、この国農業はまだまだですたい。

 農家の離農も止まりません。私の地方でも20人近くが離農するそうです。それなのに新規はゼロですからね。人口自体の減りも半端ないです。そういや地方創生?再生?あんまし言わなくなりましたね。

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営農組合を見に行った結果

2016.10.08(16:19)

 つい最近、千葉県内のとある営農組合を、農業委員会で視察に行ってきました。委員会のメンバーのうち専業農家は2名(内1名は畜産)しかおらず、兼業も2名もいないのですが、こんなメンバーで組合を視察して意味あるんかいなという疑問はありましたが、私の地域でも営農組合を立ち上げるそうなので、地域の首長も含めて、色々詳しい話を聞けたらなということで、行ってきました。

 結果は・・・、単なる補助金タカリ組合でした。いやー、嫌な予感はしたんですよね。集合場所がそこの地域の庁舎だったし、説明も庁舎内だったし、しかも現地の視察もないし、営農組合の当メンバーはだれもいないし、ただ座って、そこの行政の人がすげえ幼稚なパワーポイントで説明してくれるだけだし、渡されたプリントも、そのパワポと全くおんなじ内容だし、なんだいこりゃあ。これなら私たち委員会が雁首揃えて、マイクロバスでわざわざ行く必要がどこにあるんですかねえ。向こうの役場の人が一人、こちらに来て説明会を開くか、まとめた資料を、こちらに送付するだけで良いのでは?

 肝心の内容もいかに営農組合にして、補助金をもらうか、さらに法人にすればもっと補助金が出るのだとか。全然営農組合のメリットが補助金以外ないような気がするので、私は質疑応答時間が設けられたので、質問しました。


①ここの営農組合は黒字なのか。

②米の営農組合ということならば、農協以外の販売先はあるのか。

③今でもコメ余りの時代なのに、これ以上増産して、何か考えがあるのか。

④営農組合の平均年齢が75歳なのに、10年後はどうするのか。


そんで以下が答えです。


①補助金と、組合員で不足分は補てんしているので黒字。

②無い。

③無い。

④補助金が貰えれば、あとは知らん。


ざっとこんな感じですね。特に①の答えは無茶苦茶ですね。ようするに赤字やんけ。そんで、ここの首長も来ていたんですが、いかに補助金をもらうのに苦労したかの自慢話だけでしたね。まあ、元々ここの職員あがりの首長なんでこんなもんでしょうね。東京都も最近豊洲や、オリンピック関連で、不正が半端ないですが、地方も負けじと凄すぎ。補助金をいかに掠めるか、のタカリ構造で、トップから末端までタカリーマンだらけでしたね。私の地区の首長も営農組合を作りたくてしょうがないらしいですが、作ったところでどうすんねん。ちょろっと補助金貰って終わりかい?今年は台風と長雨で、千葉県は米作がズタボロです。知り合いのコメ農家は10ヘクタール分、米を廃棄だそうです。長雨で機械が入れられず、もうトラクターで潰すしかないそうです。もう一人は、乾燥しきっていないのに無理やり米を機械で刈り取ったら、機械の中でコメがドロドロになり、おかげで機械が2台壊れたそうです。そんな感じで、今年で離農すると言った農家が近隣で10軒近く。こんな状態で一体どのようにして営農組合を作るんでしょうかねえ?しかも米メインで。地方のいろんな意味での衰退がすごいな。










東芝の野菜工場も撤退するという報道がありました。あれえ!?これで何社目よ。大体前も書きましたが。地面があって、太陽がタダなのに、なんで工場で作るんでしょうかねえ。ランニングコストが高すぎて、上手くいくはずがないと思うのですが。



2016年10月

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